日常の話と、ちょっとIT

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フリーランスの日常を書いてます

Cisco無線AP に悩まされた

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某パートナーさんと一緒にCisco 無線APを提案し、お客様に無事採用をいただきました。
当初、コントローラーは WLC(Wireless LAN Controller)と聞いてたのですが、途中で構成が変わり、最終的にはME(Mobility Express)とのこと。

ハマる予感がしましたが、見事に的中しました。

機器構成

  • AIR-AP1852E-Q-K9
  • Moblity Express で集中管理

初期設定がうまくいかない

現地の環境は

標準的な構成です。

コロナ禍でもあるため、なるべく現地作業を少なくなるよう、事前に構築・テストを実施。

手始めにMEを稼働させるため、1台目の無線APを起動して、MEの初期設定を完了させる。
そして、2台目以降の無線APを稼働させて、capwapコマンドでIPアドレスやコントローラー設定をおこなう。
設定自体反映されているっぽいが、MEへのjoinが全くうまくいかない、、、

なんてこったい。

DHCPサーバーを起動させ、各無線APを DHCPIPアドレスを割り当てた ところ、joinが成功しました。

よかった。

無線APのIPアドレスが変更される

MEにjoinした無線APのIPアドレスを固定アドレスに設定したところ、どうも無線APの挙動がおかしい。

無線APにコンソール接続してログを見ると

AP IPv4 Address updated from 0.0.0.0 to 10.A.A.A
:
ethernet_port wired0, ip 10.A.A.B, netmask 255.255.255.0, gw 10.A.A.1, mtu 1500, bcast 10.A.A.255, dns1 C.C.C.C, vid 0, static_ip_failover true, dhcp_vlan_failover false
AP IPv4 Address updated from 10.A.A.A to 10.A.A.B

固定IPにしたのに、なぜかDHCPリクエストして、IPが上書きされてしまう。

MEのGUIではIPアドレス設定は正常にできていそう。

ただ、GUI上は設定したIPだが、CUIで見るとDHCPで割り振られたIPとなっており、実際にはCUIIPアドレスで稼働している。

当然設定は同期されず、ファームの一括アップデートも上手くいかない。

色々切り分けたところ、固定IPアドレス設定時に登録したデフォルトゲートウェイがいない とこうなるらしい。

構築環境なので、DHCPサーバーのセカンダリーアドレスをそれにしたら、大人しくなった。

ただ、無線APはそれ以降も起動時にDHCPリクエストを必ず1回送信するのは変わらない。

突然コントローラーが不在に

テストでMEが稼働しているPrimaryの無線APをダウンさせたところ、MEが行方不明になった。
その後、全無線APを落として起動したところ、設定が変になるという、一番嫌なパターン。

全ての無線APを初期化して、再度初期設定からやり直し、無事に稼働した後に何度も電源オフを試したが、その後は発生しないため様子見。

とにかく設定項目が少ない

WLCのような無骨なGUIではなく、綺麗なGUIはいいのですが、何にしても設定項目が少ない。

上記の設定は、コントローラーでコマンド設定 で実施。

最後の最後にハマった

何度もテストして問題なかったのでお客様の環境に導入。
途中までは順調だったが、最後の最後に気付いてしまった。

switch#show power inline

Module   Available     Used     Remaining
          (Watts)     (Watts)    (Watts) 
------   ---------   --------   ---------
1           370.0       30.8       339.2
Interface Admin  Oper       Power   Device              Class Max
                            (Watts)                            
--------- ------ ---------- ------- ------------------- ----- ----
Gi1/0/1   auto   on         15.4    Ieee PD             4     30.0 
Gi1/0/2   auto   on         15.4    Ieee PD             4     30.0 
Gi1/0/3   auto   off        0.0     n/a                 n/a   30.0 
Gi1/0/4   auto   off        0.0     n/a                 n/a   30.0 

MEばかり気を取られ、スイッチの状態を見てたら、PoE+(IEEE802.3at)だったはずだが、PoE(IEEE802.3af)の最大供給電力の値となってる。

無線APを確認すると、

(Cisco Controller) >show ap config general AP0001

Cisco AP Identifier.............................. 0
Cisco AP Name.................................... AP0001
 :
Power Type/Mode.................................. PoE/Medium Power (15.4 W)
 :

Medium Power で稼働している。
これだと無線APが最大限に活躍してくれない。

導入は休日だったので、やる気が出ない(省電力になっている)のだ、と現実逃避をしかけたが、唯一パワーインジェクタで電力を供給している無線APを見てみると、

(Cisco Controller) >show ap config general AP0002
 :
Power Type/Mode.................................. Power injector / Full Power
 :

やはりFull。

このお客様には1年前に別拠点でも導入したのですが、何も考えずに PoE+ で稼働してくれたのに。
ちなみにその時の構成は WS-C2960X-48LPS-L + AIR-AP2802E-Q-K9。

今回の拠点のスイッチ( WS-C2960S-24PS-L ver.12.2 )はリプレースを検討しているくらいのものだから、追加設定がいるのかなと思い、以下試してみたがダメ。

  • power inlineコマンド
    switch(config)#int GigabitEthernet 1/0/1
    switch(config-if)#power inline static max 30000
  • CDP を Enable

無線AP側もいろいろ設定してみたが、変わらず。

夕方前なのにお客様から早く終われとプレッシャー。(飲みに行きたいらしい)

時間が差し迫ったタイミングでなんとか Full Power が。

switch(config)#lldp run
switch(config)#int range GigabitEthernet 1/0/1-3
switch(config-if)#no cdp enable
switch#show power inline 
Module   Available     Used     Remaining
          (Watts)     (Watts)    (Watts) 
------   ---------   --------   ---------
1           370.0       49.3       320.7
Interface Admin  Oper       Power   Device              Class Max
                            (Watts)                            
--------- ------ ---------- ------- ------------------- ----- ----
Gi1/0/1   auto   on         24.7    Ieee PD             4     30.0 
Gi1/0/2   auto   on         24.7    Ieee PD             4     30.0 
Gi1/0/3   auto   off        0.0     n/a                 n/a   30.0 

無線APのポートを CDPを「Disable」、LLDPを「Enable」 で解決。

導入後は無事に動いているっぽいので、良かった。

 

仮想通貨のマイニングをやってみた

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GPGPU(General-purpose computing on graphics processing units)を使った、HPC(high-performance computing)環境の検証を集中的におこなう機会があったので、その空き時間を使って仮想通貨を掘って(マイニングして)みました。

 

 

マイニングとは

マイニングは仮想通貨の取引内容を確定させる行為となります。
仮想通貨の取引では、暗号化された大量なデータが流れます。
その取引の確定をおこなう為には膨大な計算を処理しなくてはならないため、高い計算能力を持ったハードウェアが必要となります。
現在では CPU ではなく、マイニングに専用化された RISC(Reduced Instruction Set Computer)が利用されているようですが、そんな立派なものは持っていませんので、CPU よりかは高処理がおこなえる GPGPU を使用しました。
マイニング自体は誰かがやらないといけない処理なので、代わりにおこなうことで報酬が貰えます。

その報酬がどれくらいなのか、また、RISCほどではないにしても、GPGPU もそこそこなお値段ですので、どれくらいの費用対効果があるのかも検証したいと思います。

マイニングの方法

マイニングには以下の手法があります。

  • ソロマイニング
  • プールマイニング
  • クラウドマイニング

仮想通貨の基盤となるブロックチェーンのルールとして、PoW(Proof of Work)というのがあるため、一番早くマイニング作業を終えた者だけが承認され、報酬を受け取れます。
よっぽど高速かつ膨大なデータをやり取りできるハードウェアがあればソロマイニング(一人でマイニング)にチャレンジするのもアリですが、猛者が集うマイニングの世界に一人で挑んでも、ずっとマイニング出来ずに電気代だけかかる可能性が高い、というか絶対そうなります。
ということで、今回は複数のマイニング参加者が協力してマイニングする「プールマイニング」とします。
クラウドマイニングは、クラウドファンディングのように、事業者にお金を出してマイニングを任せるという方式になります。今回は自分でマイニングしたかったので対象外。

プールマイニングをおこなうには

まず最初におこなうことは、どんな仮想通貨をマイニングするかを確定することです。
私は適当に決めました。イーサリアム(ETH)です。特に理由はなく、何となく、、、
本当は以下の決め方がいいようです。

  1. マイニングする環境(CPU?NVIDIARyzen?・・・)
  2. マイニングする通貨(BTC?ETH?LSK?・・・)
  3. 1,2 に対応・最適化されたツールを提供しているマイニングプール
  4. 通貨を扱っている交換業者

私の場合は 1 と 2 が決まっていたので、

3. 1,2 に対応・最適化されたツールを提供しているマイニングプール
→ NVIDIAでETHがマイニングできるツールを提供している「nanopool」
4. 通貨を扱っている交換業者
→ ETHの交換取引所の1つである「Coincheck」(たまたま口座開設してただけ)

交換取引所にてマイニングする通貨のウォレット(財布)を作成する必要があります。
Coincheck的には「Ethereum入金用アドレス」になります。


上記以外にも選択肢はありますので、是非いろいろと試してみてください。
今回はとりあえずこれで事前準備は完了です。

環境作成

検証環境の OS は CentOS 7.9 と Ubuntu 20.04 でおこないました。

マイニング環境は簡単にできます。
基本的には CentOSUbuntu も以下の手順となります。

  1. OSインストール
  2. GPGPUドライバインストール
  3. CUDA(Compute Unified Device Architecture) インストール

ドライバと CUDA は、CUDA Toolkit をインストールすれば同時に入りますので、そちらを利用しました。
CUDA ToolKit は以下よりダウンロードできます。

developer.nvidia.com

CUDA Toolkit でインストールする際は、nouveau ドライバを無効にし忘れてインストールが途中で止まっても、コンソールには詳細なエラーメッセージが表示されないので、そこだけは忘れずに。

 マイニングツールのインストール

ダウンロードしてファイル展開するだけです。
Nanopool が提供しているツールは、Git にあります。

github.com

今回の検証環境は少し古いCUDAバージョン(11.0)でしたので、nanominer v1.13.1 以前のバージョンを選択する必要がありました。
基本的には対応GPUが増えているだけでなく、処理速度も向上しているの最新バージョンを選択した方が良さそうです。

ダウンロードしたマイングツール(nanominer-linux-x.x.x.tar.gz)を展開すると、config.ini がありますので、以下のように修正します。

wallet = <交換所で指定されたウォレットのアドレス>

; (Optional) Rig (worker) name.
rigName = <適当に>

pool1 = eth-jp1.nanopool.org:9999
pool2 = eth-asia1.nanopool.org:9999
pool3 = eth-us-east1.nanopool.org:9999
pool4 = eth-us-west1.nanopool.org:9999

あとは起動するだけ。

# ./nanominer

                                   _                 
 _ __   __ _ _ __   ___  _ __ ___ (_)_ __   ___ _ __ 
| '_ \ / _` | '_ \ / _ \| '_ ` _ \| | '_ \ / _ \ '__|
| | | | (_| | | | | (_) | | | | | | | | | |  __/ |   
|_| |_|\__,_|_| |_|\___/|_| |_| |_|_|_| |_|\___|_|   
Version 1.10.0
 Started EthMan server on port 3333 without a password (read-only mode).
 Started web interface on port 9090 without a password.
 CUDA driver version is 11.0, runtime version is 10.0
Single device detected
GPU 0 PCI 02:00.0, Platform: CUDA, Name: Quadro P4000, 8119 MB available
-------------------Ethash:------------------
Currency: Ethereum
Wallet: 0xaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
Rig name: RIG
Email was not set.
Hashrate threshold to restart miner is not set
Added pool: eth-jp1.nanopool.org:9999
Added pool: eth-asia1.nanopool.org:9999
Added pool: eth-us-east1.nanopool.org:9999
Added pool: eth-us-west1.nanopool.org:9999
Auto pool sorting is disabled
Using all GPU devices
Memory tweak: 1
-------------Common parameters:-------------
Log path: ./logs/
Log is written to file
GPU watchdog is enabled
Never calling reboot.sh (always restarting the miner in case of errors). 
 Setting up algorithm: Ethash
 Connecting to pools...
 Connected to pool: eth-jp1.nanopool.org:9999 | ping: 8 ms.
 New job from eth-jp1.nanopool.org:9999 | share difficulty = 10000 MH, epoch 356 (3871 MB)

使用するGPGPU

今回使用した GPGPUNVIDIA の以下になります。

贅沢だ。

マイニング結果

CentOSUbuntu ではテスト結果はほとんど変わらなかったので、以下の結果は全てCentOS 環境になります。

Ubuntu 環境は途中から NVIDIA Docker にしてテストを忘れてたのは内緒、、、 

マイニング結果
  MH/s share/day ETH/day (ETH) 収入/day (円)
Quadro P4000 24.100 210.5714286 0.001992 347.10
TITAN V 52.900 440.7142857 0.004170 726.47
Quadro GV100 67.300 563.8333333 0.005335 929.42

MH/s:ハッシュレートを表し、マイニング速度を示した数値 [nanopoolのログから]

share/day:マイニングが成功した(ナンスを発見した)回数 [検証結果からの1日の平均値]

ETH/day:報酬結果 [検証結果からの1日の平均値]

収入/day:報酬結果から記載時の相場で計算 [1 ETH=$ 1,665.52 / 1 $= ¥104.60]

GPGPUの稼働状況とスペック

マイニング時のGPU稼働状況
+-----------------------------------------------------------------------------+
| NVIDIA-SMI 450.51.05    Driver Version: 450.51.05    CUDA Version: 11.0     |
|-------------------------------+----------------------+----------------------+
| GPU  Name        Persistence-M| Bus-Id        Disp.A | Volatile Uncorr. ECC |
| Fan  Temp  Perf  Pwr:Usage/Cap|         Memory-Usage | GPU-Util  Compute M. |
|                               |                      |               MIG M. |
|===============================+======================+======================|
|   0  TITAN V             Off  | 00000000:02:00.0 Off |                  N/A |
| 55%   75C    P2   127W / 250W |   4329MiB / 12066MiB |    100%      Default |
|                               |                      |                  N/A |
+-------------------------------+----------------------+----------------------+

+-----------------------------------------------------------------------------+
| Processes:                                                                  |
|  GPU   GI   CI        PID   Type   Process name                  GPU Memory |
|        ID   ID                                                   Usage      |
|=============================================================================|
|    0   N/A  N/A      2980      C   ./nanominer                      4325MiB |
+-----------------------------------------------------------------------------+

GPU-Util は常時100%で、使用メモリは4GB程度。

GPGPUスペック表
  CUDA Cores GPU Max Clock rate (MHz) Memory (MBytes)
Quadro P4000 1792 1480 8120
TITAN V 5120 1455 12067
Quadro GV100 5120 1627 32508

GPGPUの稼働状況や、マイニング結果・スペック表を見ると、CUDA Cores数とGPU Max Clock rate値で、マイニング結果が予測できそう。

マイニングは儲かるのか

上記の結果をもとに、費用対効果を調べてみます

マイニングの電気代
  消費電力 (W) 推定電気代/day (円)
Quadro P4000 108 54.54
TITAN V 127 64.13
Quadro GV100 160 80.79
マイニングの経費
  製品価格 3年減価償却/day
Quadro P4000 120,000 109.59
TITAN V 500,000 456.62
Quadro GV100 1,300,000 1187.21

※ベースとなるマザーボードや電源等は(面倒なので)含めていません

損益結果
  収入/day 電気代/day 減価償却/day 利益/day 年間利益
Quadro P4000 347.10 54.53 109.58 182.99 66,791.35
TITAN V 726.46 64.12 456.62 205.72 75,087.80
Quadro GV100 929.41 80.79 1187.21 -338.59 -123,585.35

 結論

マイニングやり始めの時には「まったく儲からないな〜」と思いながらデータを見ていたのですが、2020年12月末ごろからの仮想通貨全般の爆上げで、GV100以外は利益が見込めそう。GV100はそもそも用途が違うので、まぁそうなんだという感じです。

Quadro P4000なら初期投資も少ないので安い中古品を買って始めるというのも良いですし、CUDA Cores が多く、そして安価なものも新たに出ていますので、それらの機種を選択し、そしてこのまま Ethereum が値上がりしつつ、円安も加速すればマイニングも小遣い稼ぎにはいいかもですね。

ただし、税金が、、、

持続化給付金を申請しました

新型コロナウィルスのおかげで仕事がほぼ流れ、主夫業がメインだった4月。

フリーランス100万円と言われている持続化給付金をやっと申請しました。

申請方法は本当に簡単なので、要件に当てはまる人は是非申請して、まずは事業を立て直し、コロナがおさまったらお気に入りの店や場所で散財しましょう!

ちなみに5月12日お昼ごろ申請で申請番号「777,xxx」です。

首を長くしてお布施が来るのを待ちます。

 

申請のポイント部分だけを以下に記載します。

 

 

給付の要件

持続化給付金の専用サイトを見た方が正確です。

 

私の場合は

  • 2019年以前からフリーランスで、事業継続する意思を持っている
  • 任意の月を4月とし2019年4月と比べ2020年4月の売上が半分以下

ということで申請しました。

2019年度内に開業した人や、月当たりの収入の変動が大きい人に対しての特例もありますので、収入が落ちた方はまずは専用サイトを確認してみてください。

 

準備するもの

以下を準備。

  • 2019年度確定申告書 第一表の控え
  • 2019年度青色申告決算書の控え(1枚目と2枚目)
  • 銀行通帳
  • 売上台帳
  • 本人確認書類(運転免許証、個人番号カード等のうち1つ)

「売上台帳」ですが、フリーランスのほとんどの方はクラウド会計ソフトを使用していると思います。

私は「freee」を使用しているのですが、後程どの画面を使用したかをお教えします。

 

書類を電子データ化

申請する前に必要書類を電子データ化しておく必要があります。

細かく記載しようと思ったのですが、専用サイトのが親切丁寧でしたのでリンクを貼っておきます。

日本いい仕事するじゃん!

 

注意点は 資料1ページにつき1ファイル でデータ化することです。

運転免許証 表・裏 なら電子データのファイル数としては「2」。

 

売上台帳を出力

エクセルデータや手書きでも良いらしいのですが、私は「freee」からエクスポートしたPDFで申請しました。

  1. メニューから「レポート」-「総勘定元帳」をクリック

    f:id:moundsbook:20200512140624p:plain

    freee レポート画面
  2. 勘定科目名の「売上」をクリック

    f:id:moundsbook:20200512140743p:plain

    freee 総勘定元帳画面
  3. 対象月の売上を表示したいので、表示期間を対象月(ここでは2020年4月)の1日から末日までに変更し「絞り込む」をクリック

    f:id:moundsbook:20200512141051p:plain

    freee 総勘定元帳:売上高画面
  4. 対象月の売上が正常に表示されているのを確認して、エクスポートします

    f:id:moundsbook:20200512141637p:plain

    freee エクスポート選択画面
  5. 出力内容を選択する画面が表示されます。すべて出力でも良いと思いますが、私は「管理番号」だけを選択し「出力」しました

    f:id:moundsbook:20200512141853p:plain

    freee 出力内容選択画面

以上で終了です。

freeeに登録しているメールアドレスに「帳票作成完了」メールが来ますので、本文にあるリンクか、「総勘定元帳: 売上高」画面の右側にある「出力した帳票一覧」をクリックすると作成された売上高の帳票があると思いますので、そちらをダウンロードしてください。

私の場合は1件売上があったのですが、無い場合は空白になりますが、それをエクスポートすることで、2020年4月が 0件(0円) の売上証明になると思います。

 

専用サイトで申請

分かりやすい画面だったので詳細は省きます。

自分の情報と準備した電子データを指定通り入力したり選択するだけです。

「売上入力画面」で少し??となったので、以下に簡単に補足を入れました。

f:id:moundsbook:20200512153519p:plain

申請ページ 売上入力画面

灰色のコメント欄も合わせて見れば分かるとは思いますが。

一番下の計算結果が出るところ、デバッグ時に追記したのを消し忘れしたようで面白かった。

 

給付金は課税対象!

すっかり非課税だと思っていたのですが、課税対象なんですね。

雑収入か事業収入になるか分かりませんが、ちゃんと申請いたします。。。

 

後日談

申請後1週間で振り込まれました。ありがとうございます。

事業継続して税金納めます。

 

フリーランス(個人事業主)をやってみて Part.3

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前置きが長くなってしまいましたが、フリーランスをやっと始める回です。

 

Part.2 はこちら

 

 

なぜフリーランス

フリーランスになろうと決めた理由は特になく、

  • サラリーマン(雇われ側)になりたくない
  • 家族との時間をたくさん作りたい
  • 新しい立ち位置で活動してみたい

仕事一筋で家族との時間が少なかったのを取り戻し、どうせやるなら新しいことをやろうという考えできめました。

 

あとは、IT業界は特に搾取が激しく、それを前職で見ていたのもあり、サラリーマンをまたやろうという気にならなかったのが一番かもです。


フリーランスハジメ

フリーランスを始めるにあたって、いろいろと調べた結果、まずは「開業届」を出さないといけないということで、税務署に以下の資料を出しました。

  • 個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)
  • 所得税青色申告承認申請書
  • 青色事業専従者給与に関する届出書

雛形は以下のサイトにあります。

 

国税庁サイト)

 

嫁を「青色事業専従者」にしました。

よく節税対策でおこなわれる手法ですが、フリーランスになり時間に余裕ができそうと話をしたところ、嫁も専業主婦に飽きて働きたいということで、まずは私の補佐として活動してもらうことにしました。

と言ってもIT関係なんて全く出来ないので、集計とか経理的なところをお願いしています。


各サンプル

  • 個人事業の開業・廃業等届出書(開業届)
    開業届の書き方が分からないときの参考にしてください
    開業のところの丸は要らないかもしれません
    青色事業専従者がいない場合は「給与等の支払いの状況」の記載は不要

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    開業届のサンプル
  • 所得税青色申告承認申請書
    新規にフリーランスを開業したときのサンプルです。
    帳簿名は会計ソフトを使うので「その他」にしました

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    青色申告承認申請書のサンプル
  • 青色事業専従者給与に関する届出書
    開業届時に青色事業専従者を申請するときのサンプルです
    給料金額は多めに「10万」にしました。これが上限になりそれ以上の給料を払う場合は、変更届出書が必要になるらしい

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    専従者給与届出書のサンプル

税務署にて

所得税青色申告承認申請書」「青色事業専従者給与に関する届出書」は控えをもらうために、コンビニ等でコピーを取っておくといいです。

あとは税務署まで行き、窓口で「フリーランスの開業届を出します」と言えば、内容を確認しくれます。

 

ドキドキしながら税務署に行ったのですが、正味10分程度で終了。

あっけなく「フリーランス」になれました。

 

フリーランス(個人事業主)をやってみて Part.2

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フリーランスのススメです。経験をざっと書いています。
この回もフリーランスまで至っていませんが、のんびりとご覧ください。。

 

Part.1はこちら

 


会社を辞めて

引継ぎ事項を作成し、会社改善案も取りまとめ社長にプレゼンしたのが最後の仕事でした。

本来は次の仕事を決めておくべきですが、今まで仕事ばかりでしたので、少し休憩しようと思いプー太郎の身分へ。

  • 家族と沖縄に行きました
  • 庭に畑を作って水菜やほうれん草などを作りました
  • 子供とプールばっか行ってました

超楽しかったです(笑)。

仕事のことをまったく考えない日が続き社会復帰が出来るか心配になってきた時期に、とりあえず活動しようと思って次に行ったのが「ハローワーク(職安)」。


ハローワークのススメ

変な偏見を持っていて、働いている時は絶対に行くことは無いと思っていたハローワーク

でも今は失業中だし、特にやることも決めてなく、そして雇用保険をずっと払い続けてたのもあったので、車に乗りナビでハロワをセット。

恐る恐る行ってみたのですが、いろんな人がいて興味深かった。

しかも何故かみんな明るく、「私含めてパート5人クビにされた〜(アハハ)」、笑うなよとか思ったけど過去よりもこれからを生きようというパワーが強いんだなと理解。

ハローワークには以下を持参しました。

離職票は会社辞めて1ヶ月後くらいに源泉徴収票と一緒に来ました。

印鑑は本当に必要だったか分からなかったのですが一応念のため。

 

初ハロワークでやること

受付で「会社辞めまして・・」とだけ言ったら、次にいくべきカウンターをものすごく親切に教えてくれました。

その後に3箇所くらいのカウンターを周り、

  • 申請確認(退職事由の確認とか)
  • 失業保険の説明
  • 求職活動の説明

各それぞれで丁寧に教えてもらいました。

トータルで1時間くらいでしょうか。

しかし本当に皆さん親切でした。

「お役所仕事」って言葉をイメージし、国の機関は「不機嫌」「不都合」「不合理」と思っていましたが、まったく違いました。

態度だけでなく、私の場合は自己都合退職なので失業保険は3ヶ月間の給付制限があると思っていたのですが、退職までの経緯を説明したところ、

「それは明らかに会社がおかしい、辞めて正解、給付制限なしでいきましょう」

ということで、めでたく会社都合での退職と同様の、給付制限期間の無い離職理由コード「33:正当な理由による自己都合退職」をいただきました。

(まぁ、貰えるものは貰っておこうということで)

 親切とは別に、求職活動のところなんて2分くらいで終わりましたからね。

「月2回くらい求職活動してね、ハロワに来るのも1回になるからね、どっかで面接したら教えてね、バイィ」

こんな感じ。

初回なので堅苦しくせず、気楽に来てもらおうってことでやってるんだと今だに信じてます。

 

失業終了

ハローワークはその後2回行きましたが、2回目の時に「フリーランスやります」と宣言して失業保険の受給を止めました。

数社オファーはあったのですが、社会人をやり直すのもパワーいるしと躊躇してたところ、知り合いから仕事のやりくりに困ってるっていうお話が。
同時期に別の会社経営者からも手伝いの依頼が来てたのもあり、ふと「フリーランスでなんとかなるかな」と思い、フリーランスになることを決断してハローワークに向かいました。

私のスペックですが、前職を退職直前はエンジニア1割でマネージャー9割の仕事比率でした。
レッドオーシャンなエンジニア分野で競うよりも、技術的な裏打ちを持ったコンサルやPMの方が需要もあるし、今までの経験を生かせると考え始め、それなら会社に入るよりも身軽なフリーランスで仕事をこなしながら新たな経験やスキルを磨いた方がメリットがあると考えました。

正味3週間くらいしか失業保険をもらっていなかったので金額的には大したことはなかったのですが、自分としてはありがたいお金でした。

ちなみにフリーランス宣言した時に、ハローワークの方から、早期の再就職者がもらえる手当の申請についても丁寧に教えてもらいました。

これは結構な金額になりました。

最後の最後まで親切・丁寧なハローワーク

 

ハローワーク行きましょう

とりあえず辞めたらハローワーク行きましょう。

ハローワークへって事よりも、せっかく退職するなら失業保険もらって次をゆっくり考えるのもいいですよ。

子供と遊び、世の中を見渡し、自分を改めて振り返ると、気持ちがいい方向に切り替わります。

 

自己投資をするつもりで少し休憩してみたら如何でしょうか。

 

続き

 

macOS Catalina でVPN接続設定が反映されない時の対処

macOS Catalina にはバグがたくさん残っていると聞きます。
先ほどVPN設定をおこなってた時に気づいた点がありましたので、その内容と対処方法になります。

Catalinaでの現象

macOS Catalinaにバージョンアップした2台のMacで見つけたのですが、VPN設定が入っている状態でバージョンアップした場合、そのVPN設定の詳細設定にある「すべてのトラフィックVPN接続経由で送信」を変更しても反映されない。

f:id:moundsbook:20200417120120p:plain

どうもバージョンアップをする前の設定で固定化されるようです。

旧バージョンでOnだったMacの情報

Catalina環境でVPN接続前のルーティング情報

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            192.168.0.1        UGSc           en0

Catalina環境でVPN接続後のルーティング情報
※「すべてのトラフィックVPN接続経由で送信」を On / Off にしても変わらず

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            link#15            UCS            ppp0
default            192.168.0.1        UGScI          en0

旧バージョンでOffだったMacの情報

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            192.168.0.1        UGSc           en0

Catalina環境でVPN接続後のルーティング情報
※「すべてのトラフィックVPN接続経由で送信」を On / Off にしても変わらず

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            192.168.0.1        UGSc           en0
default            link#19            UCSI          ppp0

対処方法

いろいろ調べてみましたが分からず、VPN設定を削除して再度作り直したら正常に動作するようになりました。

テレビ会議を快適に使おう

f:id:moundsbook:20200417121813j:plain

在宅勤務が推奨されてから大手企業の方とテレビ会議が多くなってきましたが、音声途絶える、画面がほぼモザイク、資料が共有できない等々が多発しています。

環境を聞いていると大体共通しているので、悩まれている方へ対策案をお伝えします。

 

 

現象

  1. そもそも繋がらない
  2. 日によって音声が途絶えたり画面が変になる
  3. テレビ会議のときは問題なくて、同時にVDI接続をおこなうとダメになる

各現象ごとに対策を書きますが、全ての環境を網羅しているわけではないので、あくまでも参考情報としてください。

「繋がらない」対策

  • ID/Password を調べる
  • アプリを入れ直す
  • パソコン変える

ここの症状は自分で頑張るしかない、、、

「日によって変になる」対策

自宅のWiFiルーターONU、ホームゲートウェイ等々の電源Off/Onすると直ることがあります。

アナログなやり方ですが結構効きます。

上記で直らない場合はプロバイダが怪しいので、現象が出たときにスピードテストサイトで測定してください。
できれば帯域(Bandwidth)だけではなく遅延(Latency)も数値化できるところがいいです。

通常状態と比較して遅延の値が明らかに高い場合はプロバイダを切り替えた方がいいかもしれません。

「VDI接続すると」対策

会社のセキュリティ規程とかを確認してからおこなってください

テレビ会議だけの時は問題なければ、自宅環境は良好です。

VDIにアクセスする前にVPN接続をしているのであれば、VPN接続用のルーティング変更でデフォルトゲートウェイVPN接続先に変更されていると、この現象が発生することがあります。

以下はMacでの確認方法。


VPN接続前

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            192.168.0.1        UGSc           en0
127                127.0.0.1          UCS            lo0
127.0.0.1          127.0.0.1          UH             lo0
169.254            link#4             UCS            en0      !
192.168.0          link#4             UCS            en0      !
  :

VPN接続後

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            link#15            UCS            ppp0    <- ここ
default            192.168.0.1        UGScI          en0
127                127.0.0.1          UCS            lo0
127.0.0.1          127.0.0.1          UH             lo0
xxx.xxx.xxx.xxx    192.168.0.1        UGHS           en0
169.254            link#4             UCS            en0      !
192.168.0          link#4             UCS            en0      !
  :

上記だとデフォルトゲートウェイに「ppp0」が上段で追加されており、そちらが優先されます。

※この状態でない場合は以降の対策が使えないので諦めてください(すみません)

つまり、テレビ会議の通信もVPN経由となっており、自宅環境が良好でもVPN先の環境でダメになっている可能性が高いです。

対策としては、

VDI接続 VPN接続先へ
テレビ会議 インターネットに直接

在宅勤務者の増大でVPN接続先の環境が飽和状態なケースが多いので、ネットワークの品質を求められるテレビ会議はインターネットへオフロードさせるという方法です。

VPN経由で必要となるIPアドレス体系が分かればそれを指定して欲しいのですが、分からない場合は以下をおこなってみてください。

ここから以降もMacでの方法になります。(Windowsは後ほど)

  1. VPNの詳細設定で、「すべてのトラフィックVPN接続経由で送信」のチェックを外す
    f:id:moundsbook:20200417120120p:plain
  2. VPN用のスタティックルートを作成
sudo vi /etc/ppp/ip-up
sudo chmod 755 /etc/ppp/ip-up

/etc/ppp/ip-up の編集内容

#!/bin/sh

if [ "$1" = "ppp0" ]; then
      /sbin/route add -net 10.0.0.0/8 -interface ppp0
      /sbin/route add -net 172.16.0.0/12 -interface ppp0
      /sbin/route add -net 192.168.0.0/16 -interface ppp0
fi

これで設定は完了ですので、VPN接続を行ってみましょう。

ルーティングテーブルに設定した3行が追加されているはずです。

% netstat -nr | more
Routing tables

Internet:
Destination        Gateway            Flags        Netif Expire
default            192.168.0.1        UGSc           en0
default            link#15            UCSI          ppp0   <- ここ
10                 ppp0               USc           ppp0
 :
172.16/12          ppp0               USc           ppp0
 :
192.168.0/16       ppp0               USc           ppp0
 :

企業ネットワークでよく利用されるアドレス体系(今回はVDI接続先)のルート先を「ppp0」とし、それ以外(ビデオ会議の接続先も含む)は直接インターネットに向けるという設定になりました。

macOS Catalinaにバージョンアップしたマシンで、上記設定が正常に反映されない場合があります。その際は以下の記事を参照してください。
 

あとは動作確認です。

VPN接続をおこない、業務が一通り正常であれば、こちらの設定で問題ないと思います。

もし不都合あればVPN接続を切断し、先ほど設定した「VPN詳細設定」と「/etc/ppp/ip-up」を元に戻すことで今までの環境に戻ります。

Windowsの場合は、下記のサイトを参考にして、ルーティングテーブルの確認をおこない、サイト内にある「VPN接続後の新規デフォルト・ゲートウェイ」の部分をメモしてください。(仮にyyy.yyy.yyy.yyyとします)

その後にデフォルトゲートウェイを作成しないよう設定してください。

 

次に以下のコマンドを管理者権限で起動したコマンドプロンプトで入力してください。
コマンド自体は失敗しても、Windowsを再起動することで元に戻ります。

route add 10.0.0.0 mask 255.0.0.0 yyy.yyy.yyy.yyy
route add 172.16.0.0 mask 255.240.0.0 yyy.yyy.yyy.yyy
route add 192.168.0.0 mask 255.255.0.0 yyy.yyy.yyy.yyy

以上で完了です。

Macの時と同じように動作確認をおこなってください。

最後に

ちなみにWindows環境の場合は接続ごとに毎回コマンド設定が必要になります。「route -p add **.**.**.**」と -p オプションをつければ永続的な設定になりますが、接続環境が変わると再設定が必要になります。
WindowsMacの方法も会社で考えているセキュリティ設計から外れているかもしれませんので、情シスの人に伝えてVPNの構成を変更してもらうように依頼した方がいいかも。

あくまでも参考としてみてください。